熊本地震の被災地支援本格化 奈良県内からも人、モノを現地に
熊本県を中心に相次いでいる地震で、奈良県内でも被災地支援の動きが本格化している。
県警では地震発生後、これまでに広域緊急援助隊計25人を熊本県益城町や南阿蘇村に派遣。第1陣の14人は倒壊した家屋に人が取り残されていないかなど、捜索活動に従事し、撤収。現在は第2陣の6人が、主要交差点での交通整理などにあたっており、18日には第3陣5人が派遣された。
一方、奈良県では関西広域連合を通じて熊本市から要請を受け、備蓄していた煮炊き不要の「アルファ化米」1万5千食を輸送。このほか、同連合が熊本県庁に設置している現地対策本部へ職員2人を派遣、今月30日まで交代しながら業務にあたる。
奈良県によると18日現在、熊本県や熊本市には受け入れ容量を超える支援物資が集まっている状況といい、県は「今後現地からのニーズなどをふまえ、熊本県や同連合からの要請に基づき、対応していきたい」としている。
奈良市でも18日、庁舎が半壊状態となっている熊本県宇土市を支援しようと、非常用飲料水(アルミボトル)2万本とペットボトル1140本、給水袋2100枚を載せたトラックが出発した。担当者は「今後、物的支援から人的支援の必要性が高まってくるだろう。長期的支援にも対応できるよう準備を進めたい」と話している。
また、日本赤十字社県支部(奈良市)や社会福祉法人県共同募金会(橿原市)による義援金受け付けも始まった。問い合わせは同支部(☎0742・61・5666)、同募金会(☎0744・29・0173)まで。
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