奈良親子レスパイトハウス 日本財団などの支援で施設リニューアル
2016年04月24日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
奈良市の東大寺境内にある難病や障害をかかえる子供たちの療育施設「奈良親子レスパイトハウス」が、日本財団などの支援でリニューアルされ、23日完成し新施設の内覧会が開かれた。
奈良親子レスパイトハウスは、主治医同伴のもと難病児らと家族が一時滞在し、休息できる場を提供しようと、平成22年に開設された。しかし、浴室や台所がなかったため、宿泊は少し離れた僧坊を利用する不便さがあった。
今回、日本財団と日本歯科医師会が行う不要になった金歯や銀歯を集めて換金し難病児を支援する「TOOTH FAIRY(歯の妖精)」プロジェクトで、浴室や台所を備えた新施設(延べ約178平方メートル)が完成し、より快適な空間が実現した。
内覧会には多くの関係者らが出席し、施設の新たな出発を祝福。奈良親子レスパイトハウス代表理事の富和清隆・東大寺福祉療育病院長は「今後も医療制度や社会福祉制度によらない、善き人との出会いを頼りに活動を続けていきたい」とあいさつした。
(関西のニュースは産経WEST http://www.sankei.com/west/west.html)