不思議な音を楽しむ 奈良市でのこぎりの演奏会
2016年04月24日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
奈良市の市中部公民館で23日、のこぎりを使ったユニークな演奏会が開かれ、障害者と健常者が一緒になって不思議な音の世界を楽しんだ。
障害者に外に出て、楽しいひとときを過ごしてもらおうと、視覚障害のある女性たちのグループ「いちごビスケッツ」が主催。視覚障害や聴覚障害のある人、難病のALS(筋萎縮性側索硬化症)の患者ら約300人が招かれた。
のこぎりによる演奏は、刃のない側をバイオリンの弓でひき、刃のしなり具合で音程を調節する。独特の美しい高音が特徴で、聴覚障害者も音を認識しやすいという。
この日は、のこぎり演奏家の稲山訓央さん(47)が、ピアノの伴奏とともにオリジナル曲「天津の朝」やさだまさしさんの名曲などを演奏。会場からは大きな拍手が送られた。
奈良市の主婦、切池江里子さん(65)は「高く響くような音がきれいでした。とてもよかったです」と話していた。
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