市長らが利息分を〝補填〟 大和高田の虚偽報告問題 交付金返還で
大和高田市が国の交付金事業で虚偽の完了実績報告書を提出し、利息分を含む約3680万円を返還した問題で、同市議会の調査特別委員会の第5回委員会が2日開かれ、市側は吉田誠克市長ら6人が利息分470万円を補填する方針を示した。6月議会に関連議案を提案するという。
市によると、吉田市長が170万円、松田秀雄副市長が150万円、当時の担当部長、課長ら4人が計150万円を補填。ただ、市長による補填は公職選挙法で定める寄付行為に該当するため、7~12月の給与減額で170万円分を補填する。これに加え、来年1月から2年間、現在実施している給料月額の20%減額に10%減額を加え、30%減とする。
委員からは、地方自治法に基づき市長が職員に損害賠償を命じるべきとの意見もあったが、松田副市長は「賠償を職員に指示してはいない」とした。
【関連記事】
吉田市長、辞職せず再発防止取り組み 大和高田市の虚偽報告書問題
「結果的に収めればなんとかなると…」 大和高田の虚偽報告問題で市幹部証言
「市長決裁認識せず」 大和高田市の虚偽報告問題 調査特別委で答弁
大和高田市、虚偽報告で国に交付金約3680万円返還 部長ら処分
「今さら返せない状態だった」 大和高田市の虚偽報告交付金返還 部長が苦しい釈明
(関西のニュースは産経WEST http://www.sankei.com/west/west.html)