シカの熱視線受け、奈良の若草山で恒例の「鹿せいべいとばし大会」
晴天に恵まれたゴールデンウイーク後半の4日、奈良市の奈良公園には家族連れなど県内外から多くの観光客が訪れた。若草山中腹では特大の鹿せんべいを投げて飛距離を競う恒例の「鹿せんべいとばし大会」が開催され、参加者らは吹き付ける強風に苦戦しながらも、シカたちの熱い視線に囲まれながら、空高くせんべいを飛ばした。
若草山周辺の商店などでつくる奈良若草山観光振興会が平成5年から毎年開催している恒例イベント。公園で販売されているせんべいより大きい特製の直径約20センチのせんべいを使い、飛距離が20メートルを超えると景品がもらえ、優勝者にはシカの角で作られた特製トロフィーが贈られる。
若草山中腹の会場には大勢の親子連れや観光客が集まり、せんべい目当てのシカの姿も。参加者らは風向きを見計らいながら、眼下に広がる市内の町並みをめがけて力いっぱいにせんべいを投げた。
大学の友人ら3人で東京から旅行で訪れた久志本公平さん(25)は「フリスビーのように飛ぶかと思ったが風が強くて難しかったです」と話していた。
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