天平のファッションショーに宮廷料理 10月3日に「庭の宴」
奈良文化財研究所は、平城宮跡(奈良市)の東院庭園で、奈良時代の宴席を再現したイベント「庭の宴」を10月3日に開催する。当時の衣装によるファッションショーや、再現された宮廷料理などを楽しむことができる。
東院庭園は奈良時代の宮殿内の庭園を知る唯一の遺跡とされ、平成10年に文化庁が復元し一般公開。22年には国名勝に指定された。奈文研では平成25年から、天平の衣食住を楽しむイベントを開催している。
奈文研の研究員による食事などの解説の後、雅楽の基になったとされる「唐楽」を再現した楽曲を演奏。10月から開催される正倉院展で展示されるペルシャ起源の琵琶「紫檀木画槽琵琶」を再現した楽器も使われる。
光仁天皇や「命婦」という高位の女官の衣装によるファッションショーも開催。古代のチーズ「蘇」や、サメとサケの干物「楚割り」、にごり酒「白酒」なども味わえる。
定員150人で、参加費は2500円。申し込みは20日までに往復はがきで。問い合わせは東院庭園「庭の宴」事務局(電0742・30・6711)。
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