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部下の財布から現金盗む、パワハラも 巡査部長停職 また奈良県警に不祥事


窃盗でも免職でなく、依願退職認める

 巡回中に部下4人の財布から現金計3万円を盗んだとして、県警は11日、窃盗容疑で奈良署地域第三課の男性巡査部長(36)を書類送検し、停職3カ月の懲戒処分にしたと発表した。巡査部長は同日付で依願退職した。

 送検容疑は1月24日~4月下旬、署内で20代の男性巡査や巡査長4人分のかばんを物色し、計3万円を盗んだとしている。

 5月に男性巡査の1人が「財布から1万円がなくなっていた」と相談し発覚。巡査部長は、職員が制服に着替える際に荷物を保管する部屋を巡回中、犯行に及んでいた。調べに対し、「ギャンブルで借金が膨らみ、金に困って盗んだ」と供述。同僚や複数の消費者金融に借金を重ねていたという。

パワハラも複数 なぜ、逮捕しない?

「被害者が刑事処分望まなかった」からだとか

 県警は、巡査部長が昨年2月末~3月、20代の男性巡査に対して書類不備を理由に「ぼけ、くず」などと暴言を浴びせたほか、今年5月には30代の男性巡査の足をけるなどのパワハラ行為も行っていたとして処分した。県警は逮捕しなかった理由について、「被害者が刑事処分を望まなかったため」としている。

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