「日帰り観光対策は?」、高校生議員が知事に鋭く斬り込む 高校生議会
2016年08月27日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
県内の高校生が〝議員〟として、荒井正吾知事らに直接質問する「高校生議会」が県議会議場で開かれ、「日帰り観光」問題などについて鋭い質問を投げかけた。
若者の政治参加を促し、県政に興味を持ってもらおうと開催。今年は県内6校から30人の高校生が参加した。
県立奈良北高校の松本あずささん(3年)は、県内への外国人訪問者数が全国10位ながら、宿泊客が少ない通過型観光となっている問題を指摘。「西の京や法隆寺付近で写真撮影できるスポットを作るなど、外国人に好印象を与える施策が必要と思うが、知事の戦略は」と質問すると、荒井知事は「日帰り通過型観光から宿泊滞在型観光にすることは県の最大の課題」と答弁。
県営プール跡地に外資系高級ホテルを誘致することや、外国人が気軽に泊まれるゲストハウス設置を進めていることなどを説明し、「観光客の少ない夏冬など、オフシーズンに社寺でのイベントを開催するなど、奈良ならではの魅力向上に努めたい」などと述べた。
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