よみがえった極彩色の本殿 御所の高鴨神社摂社・東神社本殿の修理完了
2016年09月3日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
全国の鴨(賀茂、加茂)社の総本宮とされる高鴨神社(御所市鴨神)の摂社・東神社本殿(県指定文化財)の修理工事が完了し、檜皮葺き屋根とともに極彩色の社殿がよみがえった。
東神社本殿は京都・下鴨神社に代表される流造。保管されている棟札から、江戸時代前期の建立とされるが、細部の意匠からはもう少し古いという。
県文化財保存事務所や高鴨神社によると昭和51年に屋根が葺き替えられたが、その後腐朽が進み、雨漏りも確認。建物は沈下して傾き、彩色の剥落も進んでいた。このため平成26年から修理を始め、屋根を葺き替えたほか傾きを修正。江戸時代の鮮やかな彩色を復元した。
8月28日には竣工奉祝祭が行われ、高鴨神社の鈴鹿義胤宮司は「境内19社の改修工事の最後。彩色や金具が復元されて建立された時代のきらびやかな姿に戻してもらい、ありがたいです」と話していた。
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