葛城地域舞台の映画「天使のいる図書館」、10月から撮影スタート 来春公開
大和高田、御所、香芝、葛城市と広陵町の葛城地域の4市1町が舞台になる映画「天使のいる図書館」が制作される。地元の観光スポットや風景が登場、市民、町民も出演する映画で、地元では地域振興に役立つと期待が高まっている。
映画「天使のいる図書館」は、大和高田、御所、香芝、葛城市と広陵町などで組織する葛城地域観光協議会と、映像会社や配給会社などで組織する映画製作委員会が、今年4月に発足させた「葛城地域観光振興シネマプロジェクト」が企画・制作する。
同プロジェクトによると、この映画は、葛城地域にある図書館に大学を卒業したばかりの女性司書が赴任し、その図書館を訪れた1人の女性のある願いをかなえることで、地域の歴史や文化を理解し、そこで出会う人々との交流を通して人間的に成長していく「心あたたまる」ストーリー。
主人公の新人司書「吉井さくら」は、映画「魔女の宅急便」で主演を務め、同作で「第57回ブルーリボン賞」新人賞を受賞、NHK連続テレビ小説「あさが来た」にも出演した小芝風花さん。
監督は映画「リュウグウノツカイ」でゆうばり国際ファンタスティック映画祭オフシアター・コンペティション部門「北海道知事賞」を受賞した奈良県出身のウエダアツシ監督で、脚本は映画「百瀬、こっちを向いて。」や「ストロベリーショートケイクス」などを手掛けてきた狗飼恭子さんが担当する。
主人公の司書が勤務する図書館として広陵町立図書館が舞台になるほか、4市1町で撮影が行われ、映画にそれぞれの観光スポットや風景が登場。また、市民、町民も出演する予定で、8月には公開オーディションも行われた。
撮影は今年10月中頃にも始まり、来春には全国公開の予定になっている。
ウエダアツシ監督は「持ちうる情熱のすべてを注ぎ、奈良の豊かな自然と歴史・伝統を感じながら、そして何よりも葛城地域のみなさんと触れ合いながら、撮影できることを楽しみにしています」とコメント。
主演の小芝さんは「(主人公の吉井)さくらが少しずつ変わっていく様子を丁寧に演じたいです。クランクイン前には実際に色々な図書館に行ってみたいです」とコメントしている。
葛城地域観光協議会を組織する市町では「地域の魅力を全国に向けて発信し、地元の人たちには地域のすばらしさを再発見してほしい」などと期待をかけている。
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