美しい声で400人魅了、トスティ歌曲コンクール最終審査 奈良日伊協会も発足
イタリアの作曲家、トスティの歌曲について歌唱力を競う「日本トスティ歌曲コンクール2015」の最終審査が4日、奈良市の秋篠音楽堂で行われ、美しい歌声が訪れた約400人を魅了した。
同コンクールは、イタリアのトスティ歌曲コンクールの予選として平成15年から開催されていたが、今回から日本独自のコンクールとして再出発した。若手の育成が目的で、17~35歳で日本在住の声楽家を対象としている。上位入賞者には賞金のほかに、イタリアでコンクールなどに参加するための奨励金が贈られる。
8月に東京と奈良で開かれた予選には全国から男女計103人が参加。この日は、最終審査まで残った10人によるトスティの歌曲のほか、特別賞受賞者による「ひぐらし」などの日本の歌曲も披露された。
審査の結果、ロシア国籍で東京都国分寺市のユシュマノフ・ヴィタリさん(33)が1位に輝き、来場者の投票により東京都武蔵野市の黄木透さん(28)が聴衆賞を受賞。
また、この日は「奈良日伊協会」の発足記念式典も行われた。
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