町家がアートになる 10月各地で「はならぁと」開幕
町家などを活用し、芸術家が作品を展示する「奈良・町家の芸術祭はならぁと2015」(同実行委員会主催)が10月、橿原市や生駒市など県内5地域で始まる。
地域と芸術を融合し、空き町家の利活用につなげようと、平成23年に始まり今年で5回目。実行委によると、作品を出展した作家が他県から移住してきたり、町家にカフェを開店したりするなど、はならぁとを通じて計30件の空き町家が実際に使われるようになったという。
今年は美術、音楽、デザイン、演劇などの幅広い分野から、推薦や一般公募で選ばれた計84組の芸術家が県内外から参加。10月24日~11月3日まで、宇陀松山(宇陀市)、八木札の辻(橿原市)、今井町(同市)の3地域をメーン会場に、伝統的な町家のたたずまいを生かした作品展示や舞台公演を行う。
サテライト会場に設定された生駒宝山寺参道(生駒市)と五條新町(五條市)の2地域の町家でも10月10日~18日まで作品を展示。
今年からの新たな取り組みとして、各会場の住民が地域を案内する「まち歩きツアー」を実施。また、メーン会場の一部の町家では入場料(300円)を徴収。空き家の修復・修繕や、芸術家支援などに役立てるという。
実行委の担当者は「今年のテーマは『歴史と未来、まちと芸術が、交差する』。地域文化と現代アートを組み合わせて生まれた表現を、社会に反映していけたら」と話している。
問い合わせは、実行委員会事務局(電090・9215・6847)。
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