修理終え、すがすがし金剛力士像 東大寺で吽形像の開眼法要
2015年10月19日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
東大寺南大門(奈良市)に安置されている国宝・金剛力士立像(仁王像)のうち、吽形(うんぎょう)像の修理が終わり、19日、開眼法要が営まれた。阿形(あぎょう)像の修理は昨年に完了しており、寺を守護する巨大な両像はそろってすがすがしい姿となった。
口を閉じた吽形像は東側に、口を開いた阿形像は西側に置かれている。約20年ぶりとなった両像の修理はほこりを取り除いたり、浮き上がった彩色層をとめたりする作業で、吽形像は8月中旬から行われていた。
この日は吽形像の前で、同寺の筒井寛昭別当ら出仕した僧侶が読経し、魂を入れる儀式を行った。
金剛力士立像は鎌倉時代に造られた木造で、高さ8メートル超の迫力に満ちた巨像。仏師の運慶、快慶らが制作したことで知られている。
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