中国・蘇州の盛衰あらわす絵画一堂に 大和文華館
中国の古都・蘇州の盛衰を切り口に明・清時代の絵画を紹介する特別展「蘇州の見る夢-明・清時代の都市と絵画」が、奈良市の大和文華館で開かれている。重要文化財を含む68件を展示。前期は11月1日まで、後期は同3日~15日。
蘇州画壇の中心は在野の文人らの社交サークル。明時代の中・後期には山水画など、清時代には風俗を描いた版画も制作された。特別展では各地の美術館や個人から所蔵品を借りた。
「蘇州文化の土壌」「呉派文人画の成立と継承」「雅俗の交錯」「絵画市場の発展」など6テーマで紹介。展示品のうち、「菊花文禽(きん)図」(大阪市立美術館蔵、全期間展示)は在野の知識人だった沈周の最晩年の作で、キクとニワトリ、チョウが描かれ長寿を寿(ことほ)ぐ雰囲気。趙浙作で重文の「清明上河図巻」(林原美術館、同)は店舗と大勢の人たちが描かれ、にぎやかな都市の雑踏の雰囲気を伝えている。
月曜休館。入館料は一般930円、高校・大学生720円、小・中学生無料。問い合わせは同館(☎0742・45・0544)。
大和文華館のホームページはhttp://www.kintetsu-g-hd.co.jp/culture/yamato/
【関連記事】
古代の人の顔はこんな感じ? 橿原市博物館で「顔、カオ、かお」展
世界最古!キトラ古墳天文図、古代の科学は進んでいた 飛鳥資料館で特別展
(関西のニュースは産経WEST http://www.sankei.com/west/west.html)