橿原市長選 現職の森下氏が僅差で3選 363票差
任期満了に伴う橿原市長選と市議補選(欠員1)は25日、投開票され、市長選は現職の森下豊氏(57)が、新人で元県議の神田加津代氏(71)=自民、公明推薦=を破り、3選を決めた。得票数は森下氏2万1087票、神田氏2万724票で363票の僅差だった。無効票は914票。当日有権者数は9万9841人、市長選の投票率は42・79%だった。
今回の選挙は近鉄大和八木駅前の市有地に市が計画する「ホテルが入る新庁舎」建設の是非が争点。保守層を2分する激戦となったが、ホテル誘致の経済効果から建設推進を訴えた森下氏が、建設反対を掲げた神田氏を振り切った。
当選が決まったのは午後11時前。森下氏の支持者らは一報を聞くと、ともにバンザイして喜び合った。だが、363票差という僅差での勝利となったことから、森下氏は「ホテル誘致の新庁舎事業については説明不足だったと反省している」。ただ、「3月に議会の承認を受けており、しっかりと一歩を踏み出すことができた」と議会承認を得ていることを強調した。
また、「モデル事業として国のお墨付きも受けており、(ホテル建設によって)経済波及効果が生まれると思う。橿原と県が発展し、良くなるように、これからも努力していきたい」と語った。
神田氏は、ホテル建設に代わる具体的な施設構想を示せず、及ばなかった。
市議補選は田中氏が初当選
一方、市議補選は無所属新人の田中和智氏(42)が当選した。
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