モンゴル伝統楽器、馬頭琴の音色が奈良町に響く
奈良市の奈良町にぎわいの家でモンゴルの伝統楽器、馬頭琴の奏者、嵯峨治彦さん(44)のコンサートが開かれ、力強い演奏に訪れた50人の観客が耳を傾けた。
馬頭琴は馬の尻尾を弦と弓に利用した弦楽器。先端が馬の形をしていることから命名された。モンゴルの民話「スーホの白い馬」にも由来が登場している。
24日に行われたコンサートでは、馬頭琴やシベリアの民俗楽器「ドシュプルール」を使ってモンゴルの伝統曲「駿馬ジョノン・ハル」や「4歳の赤毛の馬」などを演奏。観客から大きな拍手が送られていた。
嵯峨さんは「古来、大陸文化を受け入れている奈良でコンサートを開けたことは意義深い。またぜひ奈良で演奏したい」と話していた。
演奏を聞いた奈良市の庄野敦子さん(73)は「馬頭琴を見るのも聞くのも初めてだったが、迫力ある演奏や歌で心が癒やされました」と堪能した様子だった。
奈良町にぎわいの家にはこの日600人が訪れ、4月のオープンから半年で来館者5万人を突破した。
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(関西のニュースは産経WEST http://www.sankei.com/west/west.html)