まるでアコーディオンのよう…大般若経600巻転読 大安寺で「開山忌」
2015年11月3日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
奈良時代に大安寺(奈良市)の天平伽藍を完成させた高僧、道慈の命日に当たる2日、遺徳をしのぶ法要「開山忌」(道慈律師忌)が同寺で営まれ、大般若経600巻の転読が行われた。
道慈は中国・唐で16年間学び、日本に三論宗とともに先端技術を伝えた。大般若経を転読し国の安泰と人々の幸せを祈る「大般若会」も始めたとされる。
この日は本堂に道慈の肖像画が掲げられ、河野良文貫主ら僧侶15人が出仕。大般若経の経本を宙にアコーディオンのように広げて転読し、道慈をしのぶとともに、無病息災や家内安全などを祈願した。
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