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【秋の叙勲】公共のために尽くした人ら、県内から52人受章


 地方自治や教育、医療など公共の利益のために尽力した人たちに贈られる平成27年の「秋の叙勲」(3日付発令)が発表され、県内から52人が選ばれた。さまざまな分野ですばらしい功績があった人を対象とした「旭日章」が14人、公務や公共的業務に長年従事し功労を積み重ねた人に贈られる「瑞宝章」が38人。荒井正吾知事による伝達式は4日、県庁で行われる。

叙勲受章者名簿(中綬章以上除く)

叙勲受章者名簿(中綬章以上除く)

【瑞宝単光章】社会福祉法人飛鳥学院理事長 河村喜太郎さん(77)=桜井市

成人後も支えることが愛情

  「社会の役に立つことをしようと努力してきたことが評価されてうれしい。励みになる」と笑顔で受章の喜びを語った。

秋の叙勲 瑞宝単光章 社会福祉法人飛鳥学院理事長 河村喜太郎さん

 昭和20年に戦地から戻った父、善次郎さんが、改修した自宅倉庫で戦災孤児の面倒を見始めたのが、児童養護施設「飛鳥学院」のはじまり。24年の児童福祉法制定で、国が孤児の保護に乗り出す3年以上前のことだった。喜太郎さんは当時7歳。「一緒に遊んだり、施設で行事があれば参加していた」と振り返る。

 大学を卒業後は家業の木材会社に就職し、59年に社長に就任。平成元年から25年まで児童養護施設「飛鳥学院」の施設長を務め、現在は社会福祉法人「飛鳥学院」の理事長を務める。

 「社会福祉にも経営感覚が必要。ニーズを掘り起こし、必要とされるサービスを行うことが世の中のためになる」という考えで運営に取り組んできた。核家族化や夫婦の共働きが進み、下校後は家で1人になる子供が増えたと知ると、平成4年に児童養護施設の敷地内に自治体より早く学童保育所を開設。桜井市内を中心に、現在は11施設を運営している。

 通常、児童養護施設は18歳か20歳には退所となるが、「社会人として自立するまで見届ける義務がある」と、成人後に仕事を辞めた元入所者を再び受け入れ、就職の世話もする。優しくしたり、ただかわいがることより「成人した後も見捨てずに支えていく」ことが愛情と考えている。

 子供の貧困や虐待が問題となる今こそ、「児童養護施設のような組織で子供の面倒を見る仕組みが重要になる」と考え、後進育成にも取り組む。77歳になったが、「引退」は考えていない。「まだまだやらないといけないことがたくさんある。一生、福祉に携わっていく」と、力強く語った。

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(関西のニュースは産経WEST http://www.sankei.com/west/west.html)

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