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内山永久寺や興福寺の仏具も確認、フェノロサも訪れた 宇陀・宗祐寺の調査


 寺史刊行に伴う寺宝調査で「金銀字一切経(きんぎんじいっさいきょう)」の存在が確認された宇陀市の宗祐寺(そうゆうじ)で、今回の調査ではこの経典以外にも、明治時代初めの廃仏毀釈で廃絶した内山永久寺(天理市)の仏具や、興福寺(奈良市)から流出したとみられる仏具なども確認された。

宗祐寺で確認された内山永久寺の銅孔雀文磬(左)と興福寺の磬架

宗祐寺で確認された内山永久寺の銅孔雀文磬(左)と興福寺の磬架

 このうち内山永久寺の仏具は、法会や読経の際に導師のそばに置き、開始や終了の合図を告げる梵音(ぼんおん)具の銅孔雀文磬(どうくじゃくもんけい)。銅製の鋳造品で、幅30・5センチ。表には蓮華文に2羽のクジャクを配した文様があり、裏に「内山」「本堂」の刻銘が入っている。

 この刻銘から、大和有数の大寺とされながら、廃仏毀釈で廃絶した内山永久寺の本堂の遺物と判明した。大型で、丈六仏が本尊と伝えられている内山永久寺にふさわしい仏具で、製作は14世紀以降という。

 興福寺の仏具は、黒漆塗りの磬架(けいか)(梵音具をつるすための道具)。高さ45・5センチ、幅48・8センチ。簡素なつくりで、基台のうらに「興福寺 古物」と書かれていた。

銅孔雀文磬にある「内山」の文字

銅孔雀文磬にある「内山」の文字

 また、明治18~30年に住職を務めた得善上人が残した日記から奈良や京都を中心に全国的に行われた宝物調査で、明治21年6月に岡倉天心らとともに米国人の美術研究家、フェノロサも宗祐寺を訪れていたこともわかった。

 調査にあたった山上豊・奈良大非常勤講師(近代史)は「重要な資料が保管されていることがわかった。明治時代に得善上人が集めたと考えられ、寺宝を充実させようというねらいがあったことが考えられる」としている。

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(関西のニュースは産経WEST http://www.sankei.com/west/west.html)

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