「楓ちゃん事件」から11年 奈良市立富雄北小で「命を考える集会」
奈良市で平成16年、市立富雄北小学校1年の有山楓ちゃん=当時(7)=が誘拐、殺害された事件から11年を迎えた17日、同校で「命を考える集会」が開かれた。
事件の記憶を受け継ぎ命の尊さを考えようと、同校が毎年開催。今年は初めて報道陣に公開された。全校児童681人のほか、登校時の見守り活動を続けている地域のボランティアらが出席した。
集会では冒頭、全員で楓ちゃんに黙禱。田中恵治校長(59)は「7歳で命を終えた有山楓さんのことを思うとき、皆さんには『自分の命を大切にして、正々堂々と夢に向かって生き抜いてほしい』と強く願います」と呼びかけた。
その後、児童らは各学年で考えた「富北子ども安全宣言」を発表。3年生は「出かけるときは誰とどこへ行くかをお家の人に伝えます」などと声をそろえて披露した。
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