いきなり頓挫した宇陀の〝6次産業拠点〟 業者に明け渡し求め提訴
2015年11月20日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
宇陀市の市施設内に設置した工場が休業し、10月29日に地裁葛城支部で破産手続き開始決定を受けた「健康野菜の宇陀農園」(同市)の破産管財人に対し、市は19日、土地建物の明け渡しを求める訴訟を同支部に起こしたと発表した。
同社は今年4月、伊那佐文化センター跡地に「伊那佐農産物加工所」を設置。市内で収穫された野菜などを粉末化して健康食品メーカーに販売する計画だったが約2カ月後、休業と撤退の意向を表明。市は8月に賃貸借契約を解除したが、期限の9月末を過ぎても明け渡されなかったため、訴訟に踏み切った。
市は「できるだけ早く施設の明け渡しを受け、新たな業者を選定して農産物加工所の再開をめざしたい」としている。
【関連記事】
〝6次産業〟拠点いきなり頓挫 宇陀市の農産物加工所、4月操業したばかり
「一日も早い再開を」、宇陀の農産物加工所撤退問題で、竹内市長が陳謝
「平和の尊さ考えて」 水彩画の世界遺産カレンダー発売 宇陀の画家・戸田さん
(関西のニュースは産経WEST http://www.sankei.com/west/west.html)