春日大社の灯明油に 鼓阪北小5年の児童が育てた菜種油
2015年11月27日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
自分たちで育てた菜の花から搾った菜種油を「灯明油」に使ってもらおうと、奈良市立鼓阪北小学校の5年生24人が春日大社を訪れ、菜種油450ミリリットルを奉納した。
同校では環境教育として菜の花を栽培し製油する「菜の花プロジェクト」を8年前から毎年実施。世界遺産学習にもつなげようと、東大寺にも奉納している。
種は同校に隣接する幼稚園の畑に昨年9月にまき、約9カ月間かけて栽培。奈良市のNPO法人「宙塾」のメンバーや地域住民らが作業を支援した。
13日、春日大社幣殿で児童らが菜種油を奉納すると、神職が実際に油を用いて灯明皿に明かりを灯し、児童らを喜ばせた。奉納した伊藤優生くん(10)は「種を刈り取ったりするのが大変だったので、ついに奉納できてうれしい。油は大事に使ってほしいです」と話していた。
【関連記事】
春日さんの「餺飥うどん」一度ご賞味あれ 春日大社桂昌殿で29日まで
【動画】式年造替の春日大社へ檜皮運ぶ 「奉納千人行列」華やかに
(関西のニュースは産経WEST http://www.sankei.com/west/west.html)