子供の通院医療費助成 中学卒業まで拡大 県が28年度に
県は平成28年度から、子供が通院した際の医療費を中学卒業まで助成する制度を始める。これまで入院は中学卒業までの子供が助成対象だったが、通院は0歳~小学校入学前の子供に限られていた。こうした助成はすでに一部の市町村で導入されているが、28年度中にはすべての市町村で実施される見込みとなる。中学卒業まで制度を拡充しているのは都道府県レベルでは27年4月現在、わずか6都県にとどまっている。
県保険指導課によると、制度は少子化対策の一環で、医療費の負担を少しでも軽くして家計を助けると同時に、子供の健康維持を図るのが狙い。全体の事業費として9億4600万円を計上している。
新たに助成対象になるのは小中学生が医療機関に通院した際の医療保険の自己負担分。1医療機関につき月額千円を負担すれば、すべての診療科の通院に適用される。
費用は県と市町村が半分ずつ負担する。助成を受けるためには、市町村から交付された受給資格証を医療機関に提示して受診。窓口では従来通りの自己負担を支払うが、その後、市町村から助成金が振り込まれる仕組み。
【関連記事】
中学卒業までの通院医療費助成拡大 天理市、28年度中の適用目指す
(関西のニュースは産経WEST http://www.sankei.com/west/west.html)