宇陀市松山地区に観光拠点設置へ 城下町の歴史と伝統生かせるか
宇陀市は重要伝統的建造物群保存地区の松山地区(広さ約17ヘクタール)に観光案内などを行う拠点施設を整備することを決め、平成28年度予算案に設計費約370万円を計上した。30年ごろまでのオープンをめざすという。
施設は、市が26年度に買収した戦前の平屋の町家(76平方メートル)を活用。観光客のための休憩スペースや、ボランティアガイドの詰め所などを設置する。
松山地区は城下町としての歴史を持ち、県東部の交通の要衝として発展。現在、国道沿いに江戸~昭和期にかけての古い町家など200軒を超える建物・施設がある。18年に橿原市今井町に次ぎ県下2番目の重伝建地区に選定されたが、これまで観光案内などを行う本格的な施設はなかった。
市は松山地区の東側の松山城跡の保存整備事業も進めており、「松山地区や城跡を訪れる観光客のために、NPOなど各種団体と連携しながら施設を運営していきたい」としている。
【関連記事】
「日帰り観光地」返上へ懸案の外資系高級ホテル JWマリオットに 東京五輪の年に開業
「平和の尊さ考えて」 水彩画の世界遺産カレンダー発売 宇陀の画家・戸田さん
(関西のニュースは産経WEST http://www.sankei.com/west/west.html)