朝食に興福寺に伝わる「精進汁」登場 ホテル日航奈良で
奈良市のホテル日航奈良が今月から朝食の新メニューとして、興福寺に古くから伝わる「精進汁」の提供を始めた。
興福寺では毎年正月4日、各お堂に供えられた供物を下げて精進汁を作り、僧侶らが食べる習慣がある。寺の関係者しか食べられなかったが、奈良の伝統を観光客にも知ってもらおうと連携し企画。寺が具材や味を監修した。
精進汁は昆布のみでだしを取り、厚揚げや白菜、大根、金時人参などが入った具だくさんのみそ汁。野菜の甘みが体に優しくしみわたる。興福寺の辻明俊執事は、「精進汁は1年の無病息災を祈り毎年食べられている伝統の味。料理という視点から寺に関心を持ってもらえるとありがたい」と話していた。
3階レストラン「セリーナ」で提供し、宿泊客以外の利用も可能。提供時間は午前7時~9時半。問い合わせは同ホテル(☎0742・35・8831)。
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