真言律宗めぐる「ぼさつの寺めぐり」 西大寺、元興寺、不退寺が参加し7寺に
2016年05月10日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
鎌倉時代の僧、叡尊上人を宗祖とする真言律宗の寺院を巡拝する「ぼさつの寺めぐり」に、新たに同宗の総本山・西大寺と元興寺、不退寺が加わり、計7カ寺(いずれも奈良市内)となった。西大寺の木造叡尊坐像が重要文化財から国宝に昇格することも機に、興正菩薩叡尊の教えを伝えたいとしている。
叡尊は奈良に生まれ、密教や戒律を学んで東大寺で自誓受戒。戒律の普及に努め、西大寺など寺院の復興を進めるとともに庶民の救済活動を展開した。
般若寺と白毫寺、不空院、福智院ではこうした叡尊について知ってもらおうと、昨秋から「ぼさつの寺めぐり」を提案。各寺院では志納料500円を納めると、それぞれ特徴的な挿絵が入れられたご朱印紙が授与される。
参加寺院は今後も増やし、広く叡尊の理念と功績を紹介していく予定といい、西大寺の松村隆誉執事長は「現在ある真言宗は興正菩薩のおかげ。真言宗の庶民化には興正菩薩の影響が大きかった」と話している。
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