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【鹿角抄】登山で母が教えてくれたことは…


 最大10連休にもなった今年のゴールデンウイーク。久々に一家そろっての外出やだんらんを楽しんだ方も多かったのではないだろうか。記者も連休中、和歌山市の実家へ帰省した。還暦を迎えた父と53歳の母、連休中も忙しそうな看護師の妹に、14歳と高齢の飼い猫たち3匹も変わりなく元気で、一安心した。

 家族との再会はもとより、今回の帰省の一番の目的は、地元で〝紀州富士〟と親しまれる「龍門山」(紀の川市、標高756メートル)に登ることだった。単独行の予定だったが母も興味を示し、急遽2人で登ることに。ガイド本ではハイキングコースと紹介され、標高もそれほど高くないため、初登山の母も楽しく登れるだろうと考えていたが、その見通しは甘いと後に思い知らされる。

 麓の駐車場に車を止め、登山口まで約1時間、標高差約300メートルの農道を歩き始めた。最初のうちは母も調子がよく、畑に実る小さな梅の実を楽しむ余裕もあったが、5月の日差しに照らされた坂道に、足取りは次第に重くなり、口数も減っていった。前日にアウトドア専門店で登山用具を一式そろえ張り切っていた母は早々にくたびれてしまい、とどめは足元から響くカエルの鳴き声に「怖い…」と幼子のような声を挙げ、登山口の手前で泣く泣く引き返してきた。

 登頂を果たせず母は悔しそうだったが、記者の思いはその逆で、大きな気づきがあった。奈良に赴任後、大台ケ原や大杉谷(三重県)、川上村の白屋岳―と複数の山を経験し、紙面でも何度か「登山のススメ」を書いたが、読者の体力や年齢、経験値などをどこまで考慮していたかと振り返ってみると、少し心許ないところがある。

 自分の若さゆえの体力だけで記事を書き、見落としていた点がたくさんあったのではないか。これは登山に限らず、すべての取材テーマにつながることだと痛感した。

 まずはウオーキングから始め、いつか龍門山登頂を目指すという母。記者にとっては、山頂に達せずとも、登山口の手前で見渡せる、広く大切な視点があるということを教えてもらった貴重な体験だった。(浜川太一)

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(関西のニュースは産経WEST http://www.sankei.com/west/west.html)

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