出生率1・35にやや上昇 それでも下から8番目 若者の雇用安定がカギ
県の平成27年の合計特殊出生率は1・35で、全国ワースト3位だった前年(1・27)より上昇したものの、同8位だったことが、厚生労働省が発表した人口動態統計(概数)で分かった。前年比0・08ポイントの上昇は、近畿の中では最も高く、荒井正吾知事は「この6年間で1番上がった。出生率を上げるには、若者の雇用安定が大切。この傾向が続くようになれば」と話している。
合計特殊出生率は、女性が生涯に産む子供の推定人数を示す。県の合計特殊出生率はここ数年ワースト3~5位が続くなど、全国的にも低い傾向となっていた。
出生率の上昇について、県女性活躍推進課は「市町村別の詳しい数字が出ていないので、まだ分析はできていない」とするが、「ワースト3位という数字に危機感を持ち、それぞれの自治体で子育て環境の整備に取り組んだ成果もあるのでは」と推測している。
県の低い出生率の要因としては、結婚しない若者の増加や、非正規雇用の若者の割合いが全国よりも高いことなどが指摘されている。
国の調査によると、22年の県の20代後半の未婚率は男性が72・7%で全国3位、女性が64・6%で全国トップの高さだった。県の担当者は「『自分の給料では結婚できない』という若者が多いことも、未婚率を押し上げている要因の一つ。雇用の確保や、結婚から子育てまで切れ目のない支援をしていかなければならない」と話す。
厚労省の統計によると、27年の合計特殊出生率の全国平均は1・46。都道府県別で最も低かったのは東京都の1・17で、京都府(1・26)が続いた。最も高かったのは沖縄県で1・94、次いで島根県の1・80だった。
一方、県と人口規模が同程度の滋賀県は1・57。非正規雇用者の割合や未婚率が奈良と比べて低いことが背景にあるとされている。
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