【参院選】自民の〝一強〟鮮明 民進の党勢凋落 おおさか維新比例第二党
全国的に自民、公明両党など改憲勢力が圧勝した参院選。奈良選挙区(改選数1)では、自民新人の佐藤啓氏(37)が初当選を決め、自民が比例代表の党派別得票数でも約21万票を獲得し、第一党となった。「1人区」で唯一、候補者を擁立したおおさか維新も比例票で第二党となり、県内で一定の浸透ぶりをみせた。一方、共産と共闘した民進は参院選挙区の議席をすべて失い、党勢凋落が危機的な状況となっている。
フタを開けば、県内でも自民「一強」を色濃く表す結果となった。党幹部らが相次いで来県するなど徹底した組織戦を展開した佐藤氏は、自民県連幹部が目標獲得票数として掲げていた「30万票」には届かなかったが、〝無名の新人〟ながら、全市町村でトップの得票数を得た。「大票田」の奈良市では約7万5千票を獲得し、2期務めた民進候補に1万票以上の差をつけた。
「自公による安定した政治」や「アベノミクスの継続」に有権者が一定の支持を寄せたことが最大の要因とみられる。
野党共闘の効果は限定的
県内の残る選挙区議席が馬淵澄夫衆院議員のみとなった民進は、県内組織の根本からの立て直しが急務となっている。今回は共産との選挙協力が成立。野党統一候補としての戦いとなったが、「反自民非共産」を掲げる支援団体「連合奈良」への〝配慮〟は大きく、共闘は限られた場面でのみ行われた。
こうした状況は有権者にとっては分かりにくく、「選挙のための形だけの野党共闘」との見方を強く印象づけた可能性もある。ある民進県連関係者は「共産との共闘により、民進支持層にある『保守票』が行き場をなくし、自民やおおさか維新に流れてしまったのは痛かった」と指摘する。
民進の県内比例票はおおさか維新よりも低く、自民のほぼ半分の約11万票に沈んだ。平成26年の衆院選では県内の選挙区の半分で候補者さえ擁立できなかった民進にとって、次期衆院選へ向けて組織態勢の見直しを含め、正念場を迎えている。
比例健闘も おおさか維新、与党VS野党共闘に埋没
一方、橋下徹前代表が政界引退してから初の本格的な国政選挙となったおおさか維新は、無党派層の取り込みを図ろうと県北西部を中心に活動。県議や市議が中心となって選挙戦をサポートしたが、幹部は「地方議員の数が圧倒的に少なく、厳しかった」と振り返った。
比例票では26年衆院選に引き続く県内第二党となったものの、選挙区では与党と野党統一候補の戦いに埋没。〝橋下ロス〟の中、「維新旋風」のような風は起きなかった。次期衆院選について幹部は、「大阪の本部が中心となって決めるが、やはり候補者は擁立したい。そのためには地域ごとに動ける地方議員をもっと増やしていきたい」とし、組織拡大に取り組む考えを示した。
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