深夜の東大寺、猿沢池でも「ポケモンGO」 県警は〝路駐〟取り締まり強化
スマホゲーム「ポケモンGO」の日本での配信開始から10日余りが過ぎた。国内利用者が1千万人を超える中、普段は静かな奈良の夜のまちにも、スマホを手にポケモンを探して歩き回る人や路上駐車する車が続出。付近住民からの苦情もあり、県警は取り締まりを強化するなど対応に追われている。

東大寺境内にはスマホを手に「ポケモンGO」で遊ぶ人が多く集まっていた
7月30日午前0時半ごろ。東大寺(奈良市)では、普段は静寂な深夜の境内に、数十人もの人が集まっていた。いずれも、手にはスマホ。「ポケモンGO」を楽しんでいた。
友人と訪れていた奈良市在住の大学2回生、松村優輝さん(20)はこの週末、2日間連続で訪れたという。お目当ては、付近で多く集められるというゲームのアイテムを入手することだ。
「昼間は観光客が多くて迷惑になるから、夜に来ている。近くのコインパーキングが満車になるから早めにきた」と松村さん。だが、マナー問題も目につくといい、「ゲームをしながら、付近にポイ捨てする人も見かける。迷惑をかけてまでやるのはどうかと思う」と話した。
この日は午前1時すぎの猿沢池周辺でも、路上駐車する十数台の車や人の姿が多く見られた。中には県外ナンバーの車もあった。
県警によると、東大寺や猿沢池周辺の道路には、平日でも午後11時ごろから午前1時すぎにかけて多いときは数十台もの車が路上駐車。付近住民から苦情が寄せられている。県警は取り締まりを強化しているが、警察官がいなくなるとすぐに戻ってきては駐車する〝イタチごっこ〟になっているという。
夏休みに入ったこともあり、高校生などの補導や摘発も相次いでいる。
7月末、奈良署は自転車を盗んだとして男子高校生(16)を検挙。男子生徒は歩きながらスマホで遊んでいて、近くにあった自転車を盗んだといい、「自転車があった方がもっと遠くまで探しに行けると思った」などと話したという。

東大寺周辺の道路では路上駐車をしている車が多く見られた
ほかにも、奈良市の三条通りで友人らとポケモンを探しながら車を運転した男性が、一方通行の区間を逆走したなどとして道交法違反で摘発された。また、スマホを手に自転車を運転していた男子高校生(18)には警告票が交付されている。奈良署は、「事故や犯罪被害に遭わないよう、ルールを守って適切な使用を心がけてほしい」と注意を呼びかけている。
県警少年課によると、2日までに深夜徘徊で補導された14~17歳の中高生らのうち、27人がポケモンGOを理由に外出していた。
県警は先月28日までにゲームをしながら車やミニバイクを運転したとして、20~50代の男女計8人に道交法違反で青切符を切り、自転車に乗って遊んでいた7人に警告票を交付。28日夜には、生駒市内の市道で軽自動車を運転していた20代女性が信号待ちの車に追突する事故があった。

東大寺周辺では路上駐車をする車や多くの人が集まり、県警が取り締まりを強化している
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