「ふひと」って知ってる? 藤原不比等と行基に迫る 「古代を創った人びと」冊子
意外と知られていない不比等(ふひと)とは-。古代奈良で活躍した人物から歴史に興味を持ってもらおうと、県は「古代を創った人びと」シリーズとして奈良時代の平城遷都の主導者、藤原不比等と、大仏造営に尽くした僧、行基の生涯をたどる冊子をそれぞれ発刊した。冊子は主な図書館に配布、県文化資源活用課のホームページ「奈良歴史見聞録」でも公開している。
県は古代の中心的な人物を選定し冊子や映像を作製しており、今回は「天武天皇・持統天皇」に続く第2弾。テキストは研究者らで構成する歴史展示企画会議(座長、千田稔・県立図書情報館長)が監修した。
不比等を紹介する冊子(65ページ)は舘野和己・奈良女子大学教授の執筆。藤原氏の祖、鎌足の子である不比等の生涯に政治状況を織り交ぜながら迫っている。
平城遷都については、不比等が導いたことが宮近くにあった大邸宅からもうかがえることなどを解説。氏寺、興福寺の建立についても説明し、平城京の仏教文化は不比等を中心とする人たちの貢献が大きかったことを伝えている。
行基の冊子(同)は吉田靖雄・大阪教育大学名誉教授の執筆。若き日の修行から布教の開始と国家の弾圧、行基集団の公認と大仏造営、さらに行基信仰の発展について記している。
同課の菊田実佳学芸員は「あまり知られていない不比等については裏から支えた人であることを、行基についてもあちこちを巡り、大仏造営に協力した生涯を知ってもらいたい」と話している。今後は「聖徳太子・推古天皇」「聖武天皇・光明皇后」などを予定しているという。
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