洪水対策で行基が造ったものはなーんだ? クイズで学ぶ奈良の歴史 看板設置
国内外からの観光客に奈良の歴史を楽しみながら知ってもらおうと、奈良の歴史クイズを4カ国語で表記した看板が、奈良公園周辺に設置された。開催中の「県大芸術祭」(11月30日まで)に合わせた限定展示で、明日香村でも設置されている。
行楽シーズンの春と秋に県が企画し、今年で2年目。奈良公園周辺では、観光客などの歩行者が特に多い大宮通り南側の、県庁前から氷室神社の間に設置された。
「大人向け」の問題の対象は、「奈良時代の歴史上のキーパーソン」として行基と藤原不比等。行基が洪水対策に築いたものや、藤原不比等が完成させた律令制度の基本法など、それぞれについて5問を3択から選ぶ問題が「せんとくん」のイラストなどとともに書かれ、看板をめくれば解答と解説を読むことができる。
一方、「子供向け」は○×クイズで、東大寺の大仏や古事記などについて、計10問を設置。県文化資源活用課は「クイズで楽しく奈良の歴史を学び、興味を持ってくれる人が増えれば」としている。
修学旅行で奈良を訪れた福岡県の中学2年、山辺裕太郎さん(14)は「福岡にはこういうものはないので、新感覚で面白い。街の歴史のPRにもなると思うし、クイズもみんなで楽しめる」と話していた。
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