「一日も早い再開を」、宇陀の農産物加工所撤退問題で、竹内市長が陳謝
宇陀市の竹内幹郎市長は25日の市議会本会議で、今年4月に市内に誘致した「健康野菜の宇陀農園」(同市室生)の「伊那佐農産物加工所」が撤退を決めたことについて、「地域の期待を裏切る結果になり、深くおわびします」と陳謝した。
同加工所は市が農業の6次産業化をめざし今年4月、改修した旧伊那佐文化センターに誘致。市内で収穫されたヨモギなどを粉末化し、健康食品メーカーに販売する計画だった。だが、会社側は操業から約2カ月後の5月末、「ヨモギやホウレンソウなどの原材料が確保できない」として、休業と撤退の意向を市に伝えた。
市は操業再開をめざし協議を続けたが、賃借料も支払われていないことから、8月に賃貸借契約を解除。損害賠償と未払い賃借料支払い、施設の明け渡しを求め調停を申し立てることを決めた。
竹内市長は「調査不足、チェック体制が不十分だったため今回の事態に至った」とし、「今後早急に権利関係を整理し、新たな参入業者を選定して、1日も早く(農産物加工)事業を再開したい」とした。
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