被爆ピアノの音色で戦後70年を考える 24日にコンサート
広島の原爆で被爆したピアノを使ったコンサートが24日、大和郡山市の大和郡山市総合公園で開催される。戦後70年の節目に被爆ピアノの音色から、戦争の悲惨さや平和の大切さ、命の重みを感じてもらうのが狙い。平成7年から毎年開かれている人権をテーマとしたイベント「なら・ヒューマンフェスティバル」の一環として行われる。
ピアノには今も無数のガラスの破片による傷が残り、「あの日」の衝撃の生々しさを物語る。原爆の悲惨さを忘れないようにと、できるだけ当時の状態のまま使えるように修復されているという。
コンサートは午後1時50分から約1時間で、いずれも広島出身のピアニスト、大下由紀江さんとソプラノ歌手の大島久美子さんが共演。平和への願いや尊さを朗読やピアノ演奏で、やさしく力強く伝える。

大下由紀江さん
イベントは午前10時~午後3時半まで。フラダンスや地元中学校のブラスバンド演奏のほか、大道芸人によるアトラクションも行われ、焼きそばやカレーライス、たこ焼きなどの模擬店も並ぶ。問い合わせは県人権施策課内の実行委員会(電0742・27・8719)。
人権施策課のホームページはhttp://www.pref.nara.jp/dd.aspx?menuid=1657
【関連記事】
「信じ難い核兵器の恐ろしさ…」次期国連議長が広島訪問 慰霊碑に献花
(関西のニュースは産経WEST http://www.sankei.com/west/west.html)