武人、巫女・・人の埴輪のなぞに迫る 橿考研博物館で展示
さまざまな人物埴輪を集めた特別展「人のかたちの埴輪はなぜ創られたのか」が、橿原市の橿原考古学研究所付属博物館で開かれている。武人や巫女、力士埴輪など185点を展示している。11月23日まで。
人物埴輪として最も古い埴輪は、円筒埴輪の出現から約1世紀後に現れる盾持埴輪。古墳の被葬者を守るためにつくられたと考えられ、その後、祭祀を行う巫女などさまざまな種類の人物埴輪が登場する。
展示では4~6世紀の約10種類の人物埴輪を紹介。最古の盾持埴輪とされる桜井市の茅原大墓古墳出土の盾持埴輪や、大阪市の長原45号墳出土の武人埴輪、同87号墳出土の巫女埴輪、矢入れを背負った大和高田市の池田9号墳出土の靫負埴輪、馬を引く人物を表した田原本町の笹鉾山2号墳出土の馬子埴輪などを見ることができる。
また、最近、頭に冑が取り付くことがわかった福岡市の拝塚古墳出土の盾持埴輪も、冑を取り付けた状態で初公開される。
同館では「いろんな埴輪があり、その出現する過程がわかるので、見学して楽しんでほしい」としている。
今月18日、11月8日、同22日の午後1時からは、人物埴輪について研究者が講演する研究講座が橿考研講堂で開かれる。
問い合わせは橿原考古学研究所付属博物館(☎0744・24・1185)。
博物館のホームページはhttp://www.kashikoken.jp/museum/
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