綱吉の灯籠、150年ぶりによみがえる 春日大社
2015年09月2日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
奈良市の春日大社で1日、江戸幕府の5代将軍、徳川綱吉らが奉納した釣灯籠3基が修復を終え、約150年ぶりに中門東側の御廊につるされた。
20年に1度の本殿大改修「式年造替」を記念する事業の一環。春日大社には崇敬者から奉納された釣灯籠約千基と石灯籠2千基があり、毎年8月にはすべての灯籠に火を灯す「中元万燈籠」が行われている。
修復されたのは綱吉のほか、豊臣秀吉の忠臣として知られる宇喜多秀家や、大久保長安が奉納した釣灯籠。高さ約60センチの銅製で、いずれもかさや台の部分が破損したため、宝物殿に収蔵されていた。
東京芸術大が同時期に作られた別の灯籠を基に破損部分を再現し、1年がかりで修復。500円の特別参拝料を支払えば、間近で見ることができる。問い合わせは春日大社(電 0742・22・7788)。
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