奈良と会津の絆の秘密解き明かす 奈良でシンポ
奈良と福島の交流や、東日本大震災の復興支援を目的にした「奈良と会津1200年の絆」シンポジウムが21日、奈良市の中部公民館で開かれた。
福島・会津地方には約1200年前、奈良から訪れた僧侶の徳一(とくいつ)が仏教を伝えたとされ、「仏都会津」と呼ばれるほど多くの仏教逸話が残されている。
ところが、奈良では徳一の知名度は低く、会津とのつながりも知られていないことから、シンポを通じて地域間の交流を深め、被災地支援につなげようと昨年から開催されている。
シンポでは、帝塚山大教授の西山厚氏が「仏教東漸」をテーマに、徳一らの行動を紹介しながら、日本に伝来した仏教が東北地方などに広まった歴史を解説。続いて、福島県立博物館長の赤坂憲雄氏が「司馬遼太郎 東北をゆく~会津のみち~」のテーマで講演。その後、2人が奈良と会津の縁について対談した。
会場では会津産の米や菓子などの販売も行われた。
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