耐震化で奈良婦人会館など3施設移転 県が補正予算案 ナラ枯れ対策も
県は24日、ナラ枯れ対策事業費などを盛り込んだ総額18億7800万円の平成27年度一般会計補正予算案を発表した。来月1日開会の12月定例会に提案する。
大和民俗公園(大和郡山市)や大渕池公園(奈良市)などで拡大しているナラ枯れ対策事業費として約2500万円を計上。また、老朽化が激しく、耐震基準を満たしていない県有3施設の移転関連事業費に約4900万円、地域医療や介護の充実を図る基金への積立金に約5億2千万円を計上した。
県によると、移転するのは県消費生活センター▽奈良婦人会館▽県北分庁舎―の3施設で、いずれも県庁周辺に位置。今年度中に、消費生活センターがJR奈良駅前の「シルキア奈良」、奈良婦人会館が「農業振興会館」(奈良市)、県北分庁舎が県中小企業会館(奈良市)に移転する予定で今後、3施設周辺にある県文化会館や県立美術館の耐震工事なども検討するという。
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