〝売り〟は大和の山々の景色 奈良ホテル日本料理・花菊 新装開店へ
奈良ホテル（奈良市高畑町）新館内の日本料理店「花菊」の新装工事が完了し、４日の一般オープンに先立ち内覧会が行われた。東、南、西の３方が窓になっており、大和の山々を眺望しながら食事を楽しめる。
旧花菊は平成１１年に新館４階で開業した。新館は５階建てだが、玄関のある階が最上階で、４階は１階低い。窓は南側のみで、利用者からは眺望についての要望が寄せられることもあったという。新館の耐震化や瓦屋根化の工事に併せて、５階のスペースを増床するかたちで移転させる計画が立てられ、新装工事が続けられてきた。
３方が大きな窓となり、大和の山々の眺望が楽しめる
新店舗の面積は約１８０平方メートルから約２５０平方メートルに拡大。席数も４５から７０に増やした。一番の〝売り〟は店内からの眺望で、西から生駒山、矢田山丘陵、信貴山、二上山、葛城山、金剛山に加え、晴れた日には畝傍山、耳成山、香具山の「大和三山」なども見え、高円山の夏の大文字送り火も楽しめる。生駒山系の夕景は絶景で、近景では奈良町の町並みも望める。
また、新装開店を記念した特別のランチ（３９００円）とディナー（８千円）が２７日まで提供される。ランチは田中孝昌料理長が眺望をヒントに考案したという「結崎ねぶかの味噌焼き」のほか、大和野菜を使った前菜や茶飯など。ディナーは地元の食材や旬のものをふんだんに使いながら、あわびの焼き物といった料理も加え、奈良ホテルらしさを演出している。
ホテルの担当者は「観光客だけでなく、地元の人たちに、眺望を楽しみながら気軽に食事をしていただけるレストランにしたい」と話している。
４日の営業は午前１１時半から。通常の営業時間は午前１１時半～午後２時、午後５時半～９時半（会席のオーダーは９時まで）。予約、問い合わせは花菊（☎０７４２・８８・０１１１）。
奈良ホテルのホームページはhttp://www.narahotel.co.jp/
■記念ランチ（３９００円、税・サービス料込み）
記念ランチ
先付＝紅白膾（なます）、数の子、色三つ葉▽前菜＝ずわい蟹阿知羅和え、烏賊（いか）うに風味和え、大和まなのお浸し▽造里＝お造り二種盛り、芽物一式▽焼物＝銀鱈、海老、結崎ねぶかの味噌焼き、松笠慈姑（くわい）、銀杏（ぎんなん）、洗い葱（ねぎ）、檸檬（れもん）▽煮物＝炊き合わせ、柚子▽留椀＝味噌仕立▽御飯＝奈良茶飯、香の物、デザート
■記念ディナー（８千円、同）
先付＝河豚（ふぐ）と焼き茄子（なす）のゼリー寄せ▽前菜＝ずわい蟹阿知羅和え、烏賊（いか）うに風味和え、大和まなのお浸し▽吸物＝清汁（すましじる）仕立、蛤新蒸（はまぐりしんじょう）、焼餅▽造里＝お造り三種盛り、芽物一式▽焼物＝あわび結崎ねぶか味噌焼き、松笠慈姑▽蒸物＝手作りの蘇入り柿風味の慈姑饅頭▽小鉢＝紅白膾、数の子、色三つ葉▽酢物＝アルプスサーモン金紙砧焼き▽留椀＝味噌仕立▽御飯＝県産ひのひかり、香の物、デザート
記念ディナー
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（関西のニュースは産経ＷＥＳＴ http://www.sankei.com/west/west.html）
