大和トウキの入浴剤でポッカポカ 高取町の薬草推進PJで開発
薬草の大和トウキの葉のエキスを使った入浴剤を、高取町が新潟市の入浴剤メーカーと共同開発した。同町内や橿原市内などで販売している。
町は平成24年度、薬草栽培を推進する「漢方推進プロジェクト」を立ち上げ、薬草を加工・販売する6次産業化を進めている。開発した入浴剤は「大和当帰の湯」で、1袋(30グラム)150円。
大和トウキはセリ科の植物で、根は漢方薬の材料。血行促進や鎮痛などの効用があるとされる。これまで使われなかった葉を活用しようと入浴剤に利用した。冷え性や肩こり、神経痛などに効果があるという。
高取町は飛鳥時代に推古天皇が薬狩りを行ったとされる場所。古くから製薬業が盛んで「薬の町」として知られ、町が進める薬草栽培では耕作放棄地を活用。25戸が参加し、計約1ヘクタールの畑でヨモギやハトムギ、ハブ茶などを栽培している。
入浴剤の製造は新潟市の環境科学が担当。町観光案内所の夢創舘、橿原市のかしはらナビプラザ、明日香村の万葉文化館の3カ所で購入できる。植村家忠町長は「入浴剤を入れた風呂は本当に気持ちがいい。将来的には町産の大和トウキを使った薬の開発につなげていきたい」としている。
問い合わせは、町まちづくり課(☎0744・52・3334)。
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