美術品として鑑賞する古代のレンガ 帝塚山大博物館で70点公開
2015年12月4日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
中国や朝鮮、日本の塼(せん)(煉瓦 れんが)について紹介する特別展示「東アジアの塼-その連続の美」が、帝塚山大学付属博物館(奈良市)で開かれている。約70点を展示し、多様な姿を伝えている。19日まで。
中国では、敦煌石窟の「花文塼」(唐時代)や、それぞれ獣・人物が描かれた2点の「彩画文塼」(三国~西晋時代)などが並ぶ。日本には6世紀末に朝鮮半島から塼が伝わったが、文様の施されたものはほとんど確認されておらず、会場の展示品も西安寺跡(王寺町)の「無文塼」(飛鳥時代)など。清水昭博・同館館長は「国や時代によって多様性のある塼について知っていただきたい」と話している。
日曜休館。無料。問い合わせは帝塚山大学付属博物館(☎0742・48・9700)。
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