歴史感じる15コース紹介 「万葉の大和路歩く会」が35周年記念ガイド本
「犬養節」と呼ばれた万葉歌の独自の朗唱で知られた万葉学者、犬養孝さん(1907~98年)の指導で始まった「万葉の大和路を歩く会」の発足35年を記念するガイド「万葉の大和路を歩く 上」が発刊された。明日香村などを巡る15コースを紹介しており、来年には下巻を発刊する。
同会は昭和56年、奈良交通の運営でスタート。平成15年からは自主運営となり、近年は年間8回の日帰りと、2回の宿泊旅行を企画・運営している。これまでの蓄積を活用し、奈良の万葉故地を知ってもらおうと発刊した。
「明日香風に吹かれて-高松塚から真神の原へ」(明日香村)や、「妻しのふ畝傍山・軽の道」(橿原市)、「こもりくの初瀬・朝倉宮」(桜井市)などのコースを万葉歌や写真、地図を交えながら紹介。また、「吉野のサクラ」といったエッセーや「犬養を慕う心が寄りそって」などのコラムも掲載している。
同会の富田敏子代表は「若い人たちもこのガイドを持って万葉故地を歩いてもらいたい」。1冊900円で、主な書店で販売している。問い合わせは同会(☎0742・44・0373)。
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