迷惑、トラブル考え、かしこくスマホを使おう 学生フォーラム開催
インターネットによる児童生徒らのトラブルが社会問題化するなか、自主的な課題の検討で解決を促そうと、「県スマホ学生フォーラム」が20日、奈良女子大学(奈良市)で開かれた。
フォーラムでは、県高等学校生徒会連絡会のプロジェクトチームの生徒らが、昨年度作成した「インターネットセルフルールブック」を元にしたアンケート結果(有効回答・42校約2万2200人)や課題を発表した。
ルールブックでは、軽はずみな書き込みや写真の公開で犯罪に巻き込まれた事例のほか、有害サイトへのアクセスを制限する「フィルタリング」の重要性などを説明しているが、「読んだ」との回答は32%(約7200人)にとどまることが判明。
読んだことで、「写真の公開で居場所が特定されることがあると初めて知った」や「人を傷つける可能性に気づいた」とする意見があったことを紹介し、「ルールブックの認知度を高めたい」とした。
また、帝塚山大学経営学部長の日置慎治教授が講演し、「倫理面は変わらないが、技術的にできることは時代とともに増加している」と指摘。「一旦立ち止まって考え、柔軟に対応することが大事」と話した。
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