タブレット端末で学力向上できるか モデル校の帯解小で授業
奈良市教委が今年度から授業でのタブレット端末導入モデル校としている帯解小学校で、端末を使った授業の様子が関係者に公開された。操作に戸惑う児童はなく、市教委は「今後モデル校での実績を分析し、小中学校での導入を検討する」としている。
奈良市では学力や思考力の向上につなげようと、平成25年度から一部の学校でタブレット端末を導入。今年度は帯解小を含む小中学校4校をモデル校とし、小学校は4年生以上、中学では全生徒にタブレットを無償貸与。さまざまな授業で活用している。
算数の授業が公開された帯解小の6年生のクラスでは、教諭が作った動画を使って児童が自宅で予習と宿題に取り組んでおり、児童が端末で撮影した自分のノートの写真をグループで見せ合いながら授業が進行。授業中に教諭が説明する時間が短縮でき、児童が考えたり、話し合う時間を多く取っているという。
杉林恭太君(12)は「動画は何回も見直せるので分かりやすい。家で勉強する時間も増えたし、テストの平均点も10点上がった」。鶴木三香子教諭(27)は「宿題の提出率や学力は上がっている」と指摘、「何より、興味を持って『いい顔』で授業に臨んでくれる」と話していた。
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