優美な屋根の姿 春日大社本殿の檜皮葺き替え作業 報道陣に公開
2015年12月21日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
春日大社(奈良市)で行われている20年に1度の社殿修理「式年造替」で、本殿(国宝)の檜皮屋根の葺き替え作業が佳境を迎え21日、報道陣に公開された。
本殿は御蓋山中腹にあり、東西1列に4棟(第一~四殿)が並ぶ。現在の建物は幕末のものだが、平安末期の優美な様式を伝えている。
4棟の屋根面積は計144平方メートルで、必要な檜皮は約9万枚。修理では、頂部の千木や棟木などを取り外した後、古い檜皮をはがし、10月下旬から新たな檜皮を葺く作業を開始。第二~四殿は葺き替えがほぼ完了しており、現在は第一殿の葺き替え作業が行われている。
年内にすべての葺き替えを終える予定で、その後は柱の朱の塗り替えなどを行う。ご神体は現在、西隣の御仮殿に移されており、来年11月6日の「本殿遷座祭」で戻される。
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