スニーカーエイジ 「大舞台楽しむ」 東大寺学園高音楽部初出場
「軽音楽の甲子園」と呼ばれる高校、中学校軽音楽系クラブコンテスト「We are Sneaker Ages」(産経新聞社、三木楽器主催、大阪芸術大学グループ特別協賛)の第36回大会。県内からは東大寺学園高校(奈良市)音楽部が27日、大阪市此花区の府民共済SUPERアリーナで開かれるグランプリ大会に出場する。本番を前に、メンバー9人の練習にも熱が入っている。
開校当時から活動している音楽部のメンバーは現在、2年生4人と1年生5人の計9人。森山義礼顧問(40)が赴任した7年前からグランプリ出場を目指し、今回が悲願の初出場だ。「音楽に対して真剣に取り組む」がモットーで、少人数ながら息の合った演奏が評価され、グランプリ出場を勝ち取った。
9人中、6人が高校入学前まで音楽未経験。キーボードはもともとドラム、パーカッションは春までベースを弾いていた-と、慣れない楽器を持つ部員も。さらに部室が狭いため、平日の練習は1、2年生が1時間ずつ交代で使い、全員そろっての練習は土曜日のみだ。森山顧問ら4人の顧問教諭がサポートするほか、それぞれ自宅での個人練習にも励んでいる。
予選や文化祭が一段落した秋には、ボーカルの川瀬遼我部長(2年)の大阪府和泉市にある自宅に全員が集まり、地元のお祭りを楽しむなど、部員同士の絆は強い。パーカッションの吉川航平さん(1年)は、「先輩と演奏できるのもこれが最後。精いっぱい楽しみたい」と話す。
演奏曲は英国のシンガーソングライター、デイヴ・メイスンの「Let It Go,Let It Flow」。森山顧問は「男子だけなので華やかさはないが、楽器のソロ演奏やハーモニーで聞かせる曲を選んだ」と語る。ドラムとボーカルの足達春樹さん(2年)は「最後の大舞台なので、入賞したい」と気合十分だ。
大会当日の模様はインターネットの動画配信サービス「ユーストリーム」でライブ配信される。入場無料だが、整理券が必要。整理券は三木楽器梅田店、心斎橋店で配布(なくなり次第終了)。
大会ホームページ(http://www.sneakerages.jp/)よりダウンロードできる。問い合わせは大会本部(☎06・6225・8740、平日午前10時~午後7時)。
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