【鹿角抄】初詣で思う 橿原神宮の「神武天皇二千六百年大祭」
丙申(ひのえさる)の平成28年が明けた。暖かく穏やかな天候に恵まれた年明けの休暇も終わり、今年の仕事がスタートした。
仕事柄、どうしても毎年あちこちへと取材に走り回る慌ただしい年になっている。今年も忙しくとも平穏な1年であることを願い、橿原神宮(橿原市)に初詣に行った。
自宅から歩いていけるので、橿原神宮への初詣はわが家の恒例行事だ。今年「神武天皇二千六百年大祭」が4月に営まれることもあって、境内に特設されたテントには「神武天皇御一代記絵巻」のパネルが展示されるなど、式年ムードが漂っていた。
橿原市に住んで30年近く。初詣だけでなく、橿原神宮は思い出深い場所になっている。子供が小さい頃は、境内にある深田池に魚や渡り鳥を見に連れて行ったり、ドングリを探しに行ったりした。芝生広場で開かれたイベントに出演したのを見に行ったこともあった。最近は休みの日にぶらぶら歩いていく散歩コースだったり、健康のために乗っている自転車で通るサイクリングコースの1つでもある。
2月には、檜皮葺きの本殿(重文)の屋根の葺き替えや金具を新調する修復工事が完成する予定という。大祭に合わせてさまざまな行事も予定されているので、今年はさまざまな機会のたびに、橿原神宮を訪れたいと思っている。(山本岳夫)
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