邪気をはらう大絵馬の猿 大神神社で参拝者迎える
2016年01月7日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
桜井市の大神神社で、拝殿右側に今年の干支・申(猿)を描いた扇形の大絵馬が飾られ、参拝者を迎えている。
大絵馬は、初詣の目玉のひとつ。高さ約1・5メートル、幅約4メートル。3つの鈴を振り、邪気祓いをするやや厳しい表情の猿が、躍動感あふれる姿で描かれている。
作者は田原本町在住の洋画家、柴田貴子さんで平成16年から毎年、干支の大絵馬を奉納。もともと、猿は縁起の良い動物とされており、柴田さんは「猿の表情は厳しいですが、世界的に穏やかでない世相の中で、みんなが命の危険がなく、安らかに暮らすことができるようにという願いを込めて描きました」と話していた。
大絵馬は31日まで拝殿に飾られ、その後2月6日まで、拝殿前の南西回廊で展示される予定。
一方、同神社の二の鳥居前には県花き植木農業協同組合が奉納した高さ約5メートルの大門松が設置され、参拝者を迎えている。ナンテンや葉ボタンを使った鮮やかな門松で、15日まで飾られる。
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