災害時に子供を守るには? 子育て世代へ「防災BOOK」 生駒市作成
生駒市は、地震などの大規模災害が発生した際に妊婦や幼い子供を守るための備えをまとめた「防災BOOK」を5千冊作成した。市健康課やこども課の窓口、子育て支援総合センターなどで無料配布している。
同市は平成26年から、妊産婦やその家族を対象に育児に関する知識を提供する「パパ・ママ教室」を開催。その中で、災害発生時に避難や必要品の調達が難しい子育て世代への防災情報の発信が重要と判断、作成したという。
冊子は〈災害対応編〉と〈知識編〉の2部構成で持ち運びしやすいようにと、ジャバラ折りのコンパクトなサイズ(縦20センチ、横13センチ)。スーパーのレジ袋とタオルで手作りできる簡易オムツの作り方や、哺乳瓶なしでミルクを飲ませる方法など、子育て家族に必要な情報を紹介。市が避難所に指定している小中学校や病院、幼保育園などの位置を分かりやすく示した防災マップも掲載した。
市危機管理課の甫田和佳子係長は、「生駒市には子育て世代の転入が多く、地理感覚が薄い人も多いため、防災マップは欠かせない」とし、「妊婦さんは10カ月の間で身体の変化に加え必需品の増加など、環境がめまぐるしく変わる。常に携帯し、災害時に備えてもらえれば」と話した。問い合わせは、同市危機管理課(☎0743・74・1111)。
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