〝危険老朽家屋〟、桜井市が代執行で解体始める
桜井市は20日、市中心部で老朽化のため危険な状態になっている木造建物(一部2階建て、広さ約100平方メートル)について、建築基準法に基づき解体・撤去する行政代執行を開始した。約2日かけて準備を行い、解体・撤去は22日以降になるという。同市で行政代執行により建物が撤去されるのは初めて。
建物は市内の男性(80)が所有しているが、老朽化で傾き、屋根瓦や壁が落ちるなどしたため、市は平成15年に東側の市道を通行止めに。男性に倒壊防止対策を要請したが応じないため、26年9月に奈良地裁に提訴。昨年1月、市側が勝訴した。
判決後、男性は建物の一部を撤去したが、残り部分も危険な状態にあるため、代執行に至った。撤去費用は約250万円で、市は撤去後、男性に請求する。
男性は「危険な部分は撤去した。残ったのは昭和30年代のしっかりした建築で、取り壊されるのは納得できない」としている。
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